国旗と国歌

 国旗や国歌は、それぞれの国の歴史や文化、宗教や民族性を表現しており、それらをお互いに尊重し合うことは、国際的に大切なマナーです。

 オリンピックやワールドカップなど、国際的なスポーツ大会や催しでは、参加国の国旗が掲げられ、国歌が演奏されます。国旗掲揚や国歌斉唱の際には、起立の上脱帽し、姿勢を正して敬意を払いましょう。

 我が国では、それまで慣習法であったものを平成11年(1999)に「国旗及び国歌に関する法律」として定め、日本の国歌は「日章旗」、国歌は「君が代」と明文規定しています。


国旗について

デザインの意味と象徴

 日本の国旗「日の丸」は、白地の中心に赤い丸が付された単純明快なデザインです。これは、素直な心(白)と「日出(いづ)る国」の象徴である太陽(赤)を表現したものです。

日の丸の起源

 「日の丸」は平安時代末期の源平合戦のころから、扇や旗のデザインとして登場します。さらに時代が進むと、他国との貿易の際、朱印船などの「船印」として使用され、この頃から今日の船籍を示す「国旗」としての役割を果たし始めたと考えられています。

 「日の丸」が船印・国標として定められるのは、幕末、ペリーの黒船が来航した直後の安政年間で、これを維新政府も引き継ぎ、明治3年(1870)1月27日に「日の丸」の国旗として布告しました。


国歌について

歌詞の意味と由来

 「君が代」の歌詞の原歌は、平安時代に編まれた『古今和歌集』に見られます。「詠み人知らず」とされ、詠んだ人の名前ははっきりとしていませんが、尊敬する「君」の長寿を祈るものであり、思いやりや謙虚さを大切にしてきた日本人の生き方をよく表しています。

 「君」は、天皇陛下をさし、「君が代」は、天皇に象徴される日本国・国民全体をさします。「さざれ石の巌となりて」とは、小さな石がより集まって大きな岩となる様子を表し、それに「苔がはえるほど」末永く日本の国が栄えてほしいという願いがこめられています。

作曲者・編曲者

 私たちが親しんでいるメロディーは、明治13年(1880)に宮内省の楽人である林広守が、雅楽調の曲として作り、それを来日中のドイツ人エッケルトが、洋楽風にアレンジしたものです。

御嶽山御嶽神明社

おんたけさん おんたけしんめいしゃ 岩手県一関市花泉町老松字水沢屋敷161-2 電話 0191-82-3382 〒029ー3103

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